鯉ドラ2九里5安打完封で11連勝
「東都大学野球、亜大2‐0駒大」(29日、神宮)
広島がドラフト2位で指名した亜大・九里亜蓮投手(4年・岡山理大付)が完封で今季6勝目、通算19勝とした。
雨の中でも集中力を乱さなかった。ドラフト後の初登板となった九里が5安打完封。今春からの連勝を11にのばし、通算19勝とした。「指名されたことはありがたいし光栄ですが、大学野球はまだ終わっていない。神宮大会もあるので、目の前の試合を1つずつ勝っていくだけです」
調子はベストでなかったが、丁寧な投球で立ち上がりの1四球だけ。今季序盤、投球フォーム調整のためにトルネード投法を試したころ、広島の苑田スカウト部長が「研究熱心」と評価した通りに、進化し続ける姿を見せた。
今秋の6勝はすべて完投で、防御率も1・63まで上げた。11月16日からは明治神宮大会が始まる。昨秋は準決勝・桐蔭横浜大戦で七回に2失点して負けたが、同じ失敗はしない。
「去年は自分のせいで負けた。もっとレベルアップして臨みたい」と九里。リーグ5連覇とともに日本一を、カープ入団の手土産にする。