菊池スイッチ挑戦!自慢の足生かす

 広島の菊池涼介内野手(23)が10月31日、秋季キャンプで本格的に両打ちに挑戦することを明かした。新井宏昌打撃コーチ(61)の勧めで今季途中から左打ちに取り組み、この日マツダスタジアムで行われた秋季練習でも両打席でフリー打撃を行った。秋季キャンプでは実戦で左打ちを試す予定。メドが立てば来季からスイッチヒッターに生まれ変わるかもしれない。

 違和感のある光景だった。フリー打撃中に、右打席で数分打ち続けた後、左打席に移り、打撃練習を再開した菊池。決して遊びでやっているわけではない。両耳をカバーする両打ち用の真新しいヘルメットを使用する姿から、本気で取り組んでいるのは間違いない。

 実は今年のシーズン中から左打ちには取り組んでいた。両打ちを勧めた新井打撃コーチは、「春先、打撃の状態がよくなかったので、スイッチを試してもいいのではないかと話した」と説明。他の練習との兼ね合いから、シーズン中はじっくりと左打ちに時間を割くことができなかったという。

 ただ全日程が終了したことで、来季に向け、本格的に左打ちに挑戦することを決意した。左打ちは、小学生の時から「遊びで打っていた」そうで、高校時代には左打者として数試合に出場。大学でも試したことがあった。

 スイッチヒッターになれば、自慢の“足”も生かせる。「左打席ならば打ち損ないの打球でも安打になる場合がある」と新井打撃コーチ。そして菊池の左打ちには「スクエアにステップを踏めているし、動きも滑らか」と習得できる可能性があると見ている。

 菊池が思い描くスイッチヒッターは、広島、巨人で活躍した故木村拓也氏や、楽天の松井稼頭央だという。特に故木村氏に対しては「両打ちで、なおかつユーティリティープレーヤーですから。最高です」と、理想とする万能選手だけに尊敬の念を示した。

 日南での秋季キャンプでは練習試合や紅白戦で左打席に立つ予定。「チャレンジしてダメならば右でいい」と必死に取り組む覚悟。高橋慶彦、山崎隆造、正田耕三など両打ちの名選手を生み出した広島の系譜に、菊池も名を連ねることができるか。

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