丸よ三村、緒方に続け背番号「9」継承
広島は1日、背番号変更を発表し、丸佳浩外野手(24)が「63」から来季「9」になることが決まった。緒方孝市打撃コーチ(45)が現役引退後4年間、空き番号となっていたが、今季盗塁王を獲得した成長株に継承される。故三村敏之氏(享年61)らも背負った偉大な番号に、丸は気持ちを引き締めた。
文句なしの継承だ。故三村氏、緒方打撃コーチらの偉大な赤ヘルの背番号「9」を、来季から丸が背負うことになった。
「63」からの大出世をシーズン後に聞いた時は「うれしさと緊張と半々だった」と丸。「ファンの方は緒方さん、三村さんのイメージが強いと思うけど、自分の色を出していきたい」と、しっかりと気を引き締めた。
今季は打撃の成長が著しく、開幕からレギュラーをつかんだ。打率・273、14本塁打、58打点はチーム3冠。29盗塁で自身初タイトルとなる盗塁王を獲得した。
緒方コーチが現役引退後は4年間、空き番号となっていたが、走攻守そろった24歳が後継者に適任と判断された。打撃の師、新井打撃コーチも近鉄時代の背番号は「9」。深い縁を感じさせる。
カープの顔としてチームを引っ張ることが期待される1桁背番号。「うれしいことだけど、その反面、やらなくちゃというのが出てくる。来年は今年以上にやらないといけない。責任が出てくる」と、丸は意気込んだ。
8~10日は台北で台湾戦。侍ジャパンで一足早く「9」を付けて戦う。「背番号で野球をやるわけじゃないけど、思い切りやってきたい」。新たな「9」伝説が、侍からスタートする。