堂林、右翼守った!来季へ新たな挑戦

 「広島秋季キャンプ」(3日、日南)

 広島の堂林翔太内野手(22)が3日、宮崎県日南市の天福球場で行われた秋季キャンプ初日で、外野守備を披露した。内外野に分かれて行われたノックで右翼の守備に就き、飛球やクッションボールを難なく処理。複数ポジション習得へ、新たな挑戦が始まった。

 走りだした方向は、いつものホットコーナーではない。秋季キャンプ初日。内外野のノックが始まると、堂林は松山らとともに右翼の守備に就いた。

 開幕1軍デビューした昨年以来、守備位置は三塁だけだった。それだけに違和感のある光景。しかし、右翼線や右中間へ放たれた飛球に素早く反応し、問題なく処理した。

 「本格的な練習は初めてだけど、フェニックス・リーグで守ったことはあったし、びっくりしたという気持ちはなかった」

 宮崎で開催されたフェニックス・リーグの西武戦(10月18日)に右翼で先発出場した。ただ、外野用のグラブはなく、「鈴木(将)さんから借りた」と、ほぼ“初心者”であるのは間違いない。

 外野だけではない。内野に回ると、三塁以外にも遊撃、二塁でもノックを受けた。今後は今春に作ったという一塁ミットを付け、本格的に一塁の守備練習も行う予定だ。

 三塁へのこだわりがあるだけに、複数ポジションは決して本意ではない。とはいえ、昨年、今年と2年連続でリーグワーストの失策数を記録。今季は試合途中で、守備の不安から交代を命じられたことも多かった。「試合に出るためにはいろいろ守れた方がいいと言われたので」。チームの戦力になるために受け入れることに決めた。

 打撃面でも変化を見せている。この日行ったティー打撃では、8月20日の中日戦(岐阜)で骨折した左手首を強化するため、左手だけでバットを振った。「今年の打撃は思い出したくない。今は理にかなった練習ができている」。打撃改良に取り組んでいる最中だ。

 試行錯誤の日々が続く堂林。「僕のスタートはケガをした瞬間から始まっている」。来季へ向け、プリンスの挑戦は続く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(カープ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス