野村が連勝導いた!大瀬良と侍鯉リレー

 「侍ジャパン強化試合、日本4‐2台湾」(9日、台北・新荘)

 野球日本代表「侍ジャパン」は9日、台北で台湾代表との強化試合第2戦に臨んだ。先発の広島・野村祐輔投手(24)は初回に陽岱鋼に中越えソロを許した以外は危なげなく、4回1失点。2番手で広島ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)に勝利のたすきをつないだ。

 敵地での大歓声にも動じなかった。冷静さを保ち、持ち味の制球力を発揮した。野村が侍ジャパン2連勝への道を切り開いた。

 初回、連続三振を奪う好発進。続く日本ハムの主軸・陽岱鋼に高めに抜けたスライダーをバックスクリーン左へ運ばれた。

 先制ソロを被弾。それでも、これで平常心を失わないのが、今季プロ2年目で初の2桁勝利となる12勝をマークした野村の強みだ。二回は三者凡退。味方打線が4得点し逆転して迎えた三回以降は、さらにギアを上げた。

 4‐1の四回は先頭の陽岱鋼を三振斬り。「(初回は)甘い球を痛打されたけど、その中で自分の投球ができた。外国と当たっても通用することがわかったのが収穫」。4回2安打1失点。今大会で、グラウンド内外で積極的に面倒をみるドラ1・大瀬良へ、勝利のバトンを手渡した。

 鯉の指揮官の期待にも応えた。この日、テレビ解説のため台湾を訪れた野村監督に、秋季キャンプでゲキを飛ばされていた。「点を取られても最小失点で抑える投手になってもらいたい。味方打線を信じてほしい」。1点で切り抜ける“一発快投”だ。

 来季、さらなる活躍を目指す野村。国際試合で得た経験は、何にも代え難いものになったはずだ。

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