練習試合西武戦で若鯉サバイバルテスト
「広島秋季キャンプ」(18日、日南)
ラストチャンスをつかめ!広島・野村謙二郎監督(47)は18日、今季最後の実戦となる19日の練習試合・西武戦(南郷)終了後に、来春の1軍キャンプメンバーの絞り込みを行うと明かした。今キャンプには、高橋大樹外野手(19)ら高卒ルーキー3人が参加している。当落線上に位置する若鯉には、生き残りをかけた重要な一戦となる。
練習後、野村監督はキッパリと言い切った。19日の西武との練習試合は、今季最後の実戦。秋季キャンプの集大成とも言える一戦だ。「試合後、(キャンプで)やってきた内容やコーチに話を聞いて来春の1軍キャンプのメンバーを決めたい。練習してきたことを出してくれれば」。2月1日から始まる春季キャンプ。その人選の重要な参考材料とすることを明かした。
今キャンプでは複数ポジション制の確立、打撃の向上、若手の底上げをテーマに掲げた。
1人の選手が複数ポジションを守ることで、現有戦力の底上げを狙った。本来、三塁が定位置の堂林は外野を、安部は二塁、三塁、遊撃、外野の練習を行った。実際に15日の西武との練習試合で、堂林は「3番・右翼」でスタメン出場した。
打撃では、全体練習後の特打や夜間練習を継続。バットを振り込み技術向上に努めた。
その成果をみせたい。1軍キャンプ当落線上の若鯉にとっては、是が非でも結果を残したい。高卒1年目トリオの高橋、鈴木誠、美間は誰よりも闘志を燃やした。
今季、シーズン終盤に1軍昇格を果たし、プロ初安打を放った12年度ドラフト2位・鈴木誠は、上半身の力みを取り、下半身主導の打撃フォーム構築に取り組んできた。「来年は開幕から1軍でやりたい。結果を出したい」と意気込む。
同1位の高橋も鼻息は荒い。両膝が折れすぎていたフォームを修正。15日の練習試合では、柵越えまであと一歩となる一打を放つなど、打撃に手応えをつかんだ。「気合を入れてやる。来年は1軍に上がりたい」。この好機を逃すまいと必死だ。さらに同5位の美間も「1軍から全てが始まる」と力を込めた。
来季も今季同様に日南から春季キャンプが始まる見込み。2軍も日南だが、1軍スタートが開幕メンバー入りへの近道には違いない。16年ぶりにAクラス入りした野村鯉は来季、23年ぶりの優勝を目指す。1軍キャンプを勝ち取るには結果を出すしかない。火花散る激しい戦いが幕を開ける。
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