鯉来季キャッチフレーズは“赤道直火”

 「広島ファン感謝デー」(23日、マツダ)

 広島は23日、マツダスタジアムで「2013カープファン感謝デー」を開催し、来季のキャッチフレーズ「赤道直火(せきどうちょっか)」を発表した。今年は16年ぶりのAクラス、初のCS出場を達成。来季は23年ぶりの優勝を目指し、これまでカープが歩んできた“赤い道”を、真っすぐ火のように突き進む。

 昨年より4000人多い、2万8000人のファンの前で、恒例となった来季のキャッチフレーズが発表された。チームを代表し、丸と菊池が高々と掲げたボードに書かれた文字は「赤道直火」。今季の「剣砥挑来」に続き、斬新なキャッチフレーズだった。

 「赤道直火」は「赤道直下」の造語で、「王道ならぬ『赤道』を、真直ぐ火のように突き進んでいく」、「カープらしい実直なプレーで戦い、観る人の心に火をつけていく」という決意が込められている。

 サブフレーズは“カープらしさ”を表す「赤く、熱く、真直ぐに。」。英語フレーズの「RED ALL THE WAY」は、「頂点まで」「行けるところまで」という意味の「all the way」と、カープカラーのRedを組み合わせ、「最後まで赤で行く(赤と共に行く)」という意味合いだ。

 新キャッチフレーズは選手に好評だ。丸は「いいと思う。今年はAクラスに入ったけど、優勝できなかったし、CSを勝ち進めなかった。より真っすぐ目標に進んでいく感じですよね」と白い歯を見せた。

 前田健も「おもしろい」と笑顔。「熱い試合で、ファンの人たちを1年間熱くできるように、選手も頑張らないといけない。今年は1年間熱くなってくれたと思うけど、来年はもっといい成績を残せるようにしたい」と、力強く言い切った。

 今季は16年ぶりのAクラス入り、初のCS出場を果たした。来季は「赤道直火」のキャッチフレーズの下、大きな目標に向かう。野村監督は「地元でCSを行いたいという目標がある。今年は昨年の失敗から(CS出場を)できた。来年はもう一つ難しいところを目指すが、熱く、そして真ん中を歩くようにどっしりといきたい」と語った。

 今季は初のCS出場でファンを熱狂させた野村鯉。来季は「赤道直火」のごとく、さらに全国の球場を熱く、真っ赤にする。

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