前田氏が鯉打線にゲキ!G大竹を撃て

 「プロ野球コンベンション2013」(26日、東京都内)

 今季限りで引退した元広島の前田智徳氏(42)が26日、鯉打線に“打倒・大竹”を期待した。FAで巨人移籍が決まった大竹寛投手(30)の抜けた穴を懸念しながらも、来季敵となる右腕攻略の鍵に右打者のシュートへの対応を挙げた。この日は都内で行われた「2013プロ野球コンベンション」に出席し、特別功労賞を受賞した。

 現役引退後、常にテレビのニュースや新聞などで、広島の情報をチェックしていたという。「ドラフトとかね、いろいろと気になることはあった」。前田氏はほほ笑みながら話したが、FAで巨人移籍が決まった大竹の話題になると、声のトーンが変わった。

 FA宣言後、巨人移籍に至るまでの経緯は個人的な情報網で入手していたもようで、「いろいろ事情があるでしょうし」と、移籍自体について多くは語らなかった。ただ大竹が抜けた戦力面を危惧せずにはいられなかった。

 「カン(寛)ちゃんがいないとね、4本柱(の1人)だからね…ドラフトで楽しみな選手が獲れ、今季の後半(の状態)から、来年も楽しみだなと思ったけど。そういうことで残念ですね。戦力ダウンは間違いない」

 さらに来季は敵として対戦しなければならないことも懸念した。「いいシュートを投げる投手が少ない中、CSでも巨人打線相手にいいシュートを投げ込んでいた」と、大竹の武器であるシュートを警戒。そこで攻略の鍵に挙げたのは右打者の対応だった。

 「カープの右打者は苦しむと思う。分かっていてもね。カンちゃんの投げミスがなければ難しい。打者も気になるだろう」

 大竹を打ち崩すのは容易ではないことを強調したが、裏返せば右打者がシュートを打てれば攻略できるということだ。今季までチームメートだったことで戦いにくさもあるが、「グラウンドに行けば戦う雰囲気になるはず。真剣勝負だから」と容赦なく立ち向かうことを熱望した。

 “打倒・大竹”を願った前田氏は同時に、その大竹にエールも送った。「ケガで苦しんだ同士、体が心配。頑張ってほしいね」。来季はグラウンドの外から、元チームメートたちの戦いを見守る。

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