広島・松山竜平外野手（２８）が４日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、１１００万増の２２００万円でサインした。今季は持ち前の打撃力が開花し、ＣＳ出場に貢献。来季は「打率３割、２０本塁打、１００打点」と、ドでかい目標を掲げた。

　倍増に自然と頬が緩んだ。開口一番、「気持ちよくサインした」とニヤリ。「今まで５年間は苦しい思いをしてきたが、今年は１軍に定着して大好きな野球ができたので楽しかった」と振り返った。

　プロ６年目の今季は大きな転機となった。相手が右投手の時は主にクリーンアップを任され、打率・２８２、１０本塁打、５２打点。規定打席には達しなかったが、全てにおいて自己ベストの数字を残し、さらに「右の投手ならば一流どころでも打てる自信が付いた」と精神的にも成長した。

　来季の目標は大きい。「自分にプレッシャーをかける意味で打率は３割を超え、本塁打は２０本で、１００打点を取りたい」。そのためにも対左投手が鍵になるが、秋季キャンプから左投手を攻略するため打撃フォームを改造中だという。

　「左投手を打てるようになったら、どんどん給料をあげてくれると（球団から）言われたので来年も頑張る」。目標達成、給料アップのために、松山がさらなる進化に挑む。