今村、復活のため敢えて年内“投眠”
広島・今村猛投手(22)が5日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の5000万円でサインした。今季は開幕からセットアッパーでスタートしたが、2度の2軍降格を経験するなど安定感を欠いた。来季は4年連続となる50試合以上の登板が目標。年内は球を握らない“投眠”で過ごし復活への準備を進める。
厳しい表情で会見に臨んだ。今村は「チームのため(戦力)にならなかった」と唇をかみしめた。
チーム最多タイの57試合に登板し2勝5敗、防御率3・31。だが開幕前のWBC参加などで蓄積した疲労が抜けず精彩を欠いた。フォームを崩しシーズン終盤にはセットアッパーの座をはく奪。初のCSではチームで唯一登板機会がなかった。
来季はセットアッパーとして50試合以上の登板を目標に掲げる。そのため年内は疲労回復と悪い投球感覚を忘れるため球を一切握らず、体づくりに専念する構えだ。「1年目が終わったあと同じことをして次の年の感覚が良かった」。2年目の11年は1軍に定着し54試合に登板。終盤にはプロ初セーブも挙げた。
「チームは今季、CSに出て新しい一歩を踏み出した。来季は(勝利に貢献する)一員になれるように頑張りたい」。再起を期す2014年へ、固い決意で臨む。