緒方C、G大竹つぶす!情断ち切った

 広島の緒方孝市野手総合コーチ(44)が8日、巨人にFA移籍した大竹寛投手(30)の攻略に全力を挙げることを宣言した。来季の初対戦では「(大竹を)つぶすような作戦をやる」と断言。この日は広島市のウインズ広島で、広瀬とともにトークショーに参加した。

 大竹を攻略する‐。緒方コーチが意気込みを口にした。「長年一緒にやってきた思い入れはある。でも勝負事。丸裸にするくらいに対策を練る。(巨人の)軸になる投手なので、しっかり打てるようにしたい」。かつての仲間への情は断ち切った。

 大竹は今季10勝10敗、防御率3・37だったが、特筆すべきは打者を併殺に打ち取った数で、リーグ最多20回を数えた。右打者の懐をえぐるシュートを効果的に使い、走者を出しながらも粘った。

 緒方コーチは大竹について「いいところも悪いところもよく知っている。右打者にはシュート、左打者にはチェンジアップかな」と話す。そして「そこ(決め球)をつぶすような作戦を、いろいろ立てる」と言い切った。現役時代は内角打ちに定評があった緒方コーチ。大竹の決め球攻略の青写真を描いているに違いない。

 重視するのは初対決。「仕掛けたり、意識させたい。シュートを投げるといっても、右(打者)を並べてもおもしろい。左を並べてもおもしろい。足を絡めても」。正攻法も、奇策も、足攻も、あらゆる手を使って大竹を揺さぶるつもりだ。

 チームは毎年のように苦手投手をつくっている。今季はヤクルト・小川に5勝(1敗)、巨人・菅野に4勝(1敗)を献上。ルーキー2人とも最初の対戦で打ちあぐね、シーズンを通してマイナスのイメージが残った。「同じ相手に負けてしまった」と緒方コーチ。大竹を苦手にしないためにも、最初の対戦が大事になる。

 チームは今季、16年ぶりにAクラス入りした。しかし緒方コーチはトークショーで「納得はしていない。優勝を目指してやっているわけですから」とキッパリ。打撃コーチから野手総合コーチに昇格する勝負の来季。大竹を攻略し、23年ぶりの頂点を引き寄せる。

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