広瀬、オレが見本だ!若鯉ついてコイ
広島・広瀬純外野手(34)が8日、広島市のウインズ広島で行われたトークショーに緒方野手総合コーチと参加。来季はプレーだけではなく、練習への取り組み方や姿勢などで若鯉を引っ張ると語った。来年35歳となるベテラン。若手の底上げを図り、チームを23年ぶり優勝へ導く。
マイクを握った広瀬が言い切った。「若い人にいろいろと伝えたい」。来季は前田智徳氏に代わり若鯉の手本となることを誓った。
野手最年長だった前田氏が今季限りで引退した。前田氏は代打専任となった10年以降、多くの時間を過ごすベンチで、丸ら若手に積極的に助言してきた。
来季、広瀬は野手では倉(38)に次ぎ2番目の年齢。これまでも積極的に声をかけてきたが、さらにその意識を高めグラウンドに立つ構えだ。
「(前田氏には)実績ではかなわない。でもできることをベンチやロッカーでやりたい。プレーもそうだけど姿勢。野球への取り組み方とかを見てもらいたい」と力を込めた。
説得力を持たせるためには結果が不可欠だ。今季は4月に15打席連続出塁の日本新記録をマークしたが、1年を通して好調を維持できなかった。106試合に出場し打率・270、9本塁打、37打点。終盤は途中出場が増えた。
来季は打率3割超えと100試合以上の出場を目標にする。11月には米ロサンゼルスで約2週間の自主トレを行い、1年を戦い抜く肉体をつくり上げた。
「来季はみんなを引っ張れるようになりたい」。強い責任感を胸に14年目のシーズンを迎える。