永川2000万増 来季は真っすぐ勝負
広島・永川勝浩投手(32)が10日、広島市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万増の6000万円でサインした。
更改後の永川は、ほっとした表情を浮かべた。10年の1億6000万円から、3年連続で4000万減と苦境が続いていただけに「最初はコケてしまったけれど、最後は生き残ることができたかな」と、率直な思いを口にした。
開幕1軍を果たした今季は、3月末に右手中指を負傷し、登板なく戦線離脱。7月に1軍復帰後は、29試合で3勝1敗13ホールド、防御率2・04の成績を残した。
常時セットポジションから投げ、新たに習得したスライダーを多用して復活。それでも「来年は真っすぐを増やしたい。50~60試合、投げるのが第一目標」と前を向いた。「左足を上げるフォームを捨てた訳ではない。フォームが安定していたら、足を上げるかもしれない」と、本格派へのこだわりを見せた。
FA権を行使せず「1年、1年が勝負。来季以降も必要とされたい」と話した永川。守護神へのこだわりには「監督が決めること」と断りながらも、「リリーフ陣で一番いい成績を残したい」と、プライドをにじませた。