梵、初大台1億円!カープ野手最高年俸
広島の梵英心内野手(33)が13日、広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、2000万アップの年俸1億円で更改した。自身初の大台に到達し、野手では石原と並んでチーム最高年俸。新選手会長として迎える来季に向け「チームとしては一番上を目指す」と宣言した。
初めて大台に乗った。梵は2000万増の年俸1億円で一発サイン。一流の証しを得るとともに、チームの野手では石原に並びトップに立った。
しかし、素直には喜べなかった。「ずっと膝のことばかり取り上げられて申し訳なかった。もっといいネタ、いい情報を提供できず反省しています」。古傷の両膝に不安を抱え、首脳陣の配慮で休養を取りながら、開幕から1軍で完走。117試合で打率・304、6本塁打42打点を記録したが、規定打席には19打席届かなかった。
最近2年間の不振から脱し「評価をしてもらえた」と感謝するからこそ、全試合出場は目標の一つ。「選手は試合に出てナンボ。いろんなトレーニングを試して、自分に合うものを見つけたい」と、下半身強化を誓った。
新選手会長として、交渉の中では、守備の際に西日の影響を受けやすいマツダスタジアムの構造を指摘し、改善を求めた。「今まで通りのことに加えて、コミュニケーションをとって、いい環境をつくりたい」。選手と球団の橋渡し役を、積極的に務めるつもりだ。
順調なら来季中に国内FA権を取得する。「チームとしては一番上を目指す。個人的にもいい成績で終わりたい」。グラウンド内外でチームをけん引し、話題の中心になる。