岩本レギュラー定着へ座禅トレじゃ
広島の岩本貴裕外野手(27)が15日、今オフに座禅トレーニングを検討していることを明かした。今季、代打では打率は3割を超えたが、スタメン出場した試合では打率2割台前半に終わった。座禅で精神面を鍛え直し、来季定位置奪還を狙う。この日は海田町で行われた野球イベントに参加した。
岩本が自己改革に乗り出す。テーマは集中力の持続。「座禅とかを考えている」。“座禅トレ”で精神面を鍛え直し、高い集中力を生み出す心を作り上げる構えだ。
シーズンを通し好不調の波が激しく、好調を持続できないのが悩み。今季は1試合の中で集中力を持続できなかった。代打で出場した40試合は打率・350、3本塁打、11打と勝負強さを発揮。一方、代打以外では先発出場、途中出場を含めて打率・219、2本塁打、13打点に終わった。「1本出ると、安心してしまう部分があった」。心の弱さをあらためて痛感した。
来季はレギュラー定着を目標とする。1試合の中で安定した結果を残さなければ、定位置の確保は難しい。今季の終盤、技術面では「軽く打っても打球が飛ぶ感覚があった」と手応えを感じた。残るは、試合で発揮できるかどうか。「(代打で出場する際の)1打席の集中力を、4打席続けられるようにしなければ」と、気持ちを引き締めた。
座禅を組む場所や日時は未定。これから精神修行する寺院を探していく予定だ。
「春季キャンプの最初から大事。『ここぞ』という時に打ちたい」。一皮むけた“ニュー・ガンちゃん”をアピールする。