“バースデー弾”でレギュラー奪取に弾みをつける。広島・迎祐一郎外野手（３２）が２１日、誕生日の２２日に開催される有馬記念で、今年長女が誕生してから封印していた競馬を、一時解禁することを明かした。

　プロ１５年目の来季は、「最後のつもりでやります。レギュラーを奪いにいきたい」と背水の覚悟で臨む。だからこそ一歩、踏み出す。「（２２日は）誕生日なので運試し。これで乗っていきたい。逃げ馬なので３着までに粘ってくれれば」。人気とオッズをにらんで、カレンミロティックを複勝で１点買いする。

　この日はマツダスタジアムで汗を流し、広島での年内練習を打ち上げた。２２日には家族で佐賀に帰省。来年１月３日には佐賀県内で、６年前から恒例としている滝行に臨む予定だ。同僚の松本が初挑戦し、天谷も参加に意欲的という。

　プロ１４年間で１軍通算９９安打、１０本塁打、４０打点。オリックスからトレードで１０年途中に入団した。１軍では先発出場の機会は少ないが、２軍では打率３割を度々マークするなど、実直な人柄と向上心に支えられてきた。

　迎は「少ないチャンスをモノにした人が上がっていく。自分もチャンスがないわけではない。生かさないといけない」とキッパリ。誕生日の有馬記念から、運気を上昇させる。