広島・久本祐一投手（３４）が２６日、広島市中区の広島刑務所でユニホーム贈呈式に出席し、感謝状を授与された。球団が１１年ぶりに同所に使用済みの３０着を寄贈したもので、更正プログラム等で活用される。

　主力級では今月最多、野球教室やトークショーなど６つの公式イベントに参加。個人的にも精力的にあいさつ回りを行った。「直接感謝を伝えたくて、イベントにどんどん出ようと思った。中日時代もこれ程はなかった」と、笑顔で語った。

　昨オフに１１年在籍した中日から戦力外通告を受けた。入団会見で「ファンのために頑張る」と宣言した通り、先発や中継ぎで奮闘。来季は１３００万増の年俸２３００万円で更改した。マウンド上でも声援が力になっただけに、感謝の思いを行動で示した。

　イベントは２８日のトークショーが年内最後。年明けからイベント参加は封印し、１月８日から２２日まで静岡県内で自主トレに臨む。「１００％野球に集中します。キャンプみたいにクタクタになる」と、意気込んだ。

　来季は先発ローテ入りを目指す左腕。オフの“月間ＭＶＰ”は「ファンの方々からいろいろ声をかけていただいて、来年につながる感じがします」と、一層の活躍を力強く誓った。