野村監督ゲキ!栗原を特別扱いしない
広島・野村謙二郎監督(47)が28日、栗原健太内野手(31)を来季最初の沖縄市のコザしんきんスタジアムで行われるオープン戦(2月22日対阪神)に出場させる考えを明かした。今季わずか24試合の出場に終わった元4番。レギュラーはもちろん、特別扱いせず、若手と同様に開幕1軍を競わせる方針だ。
元4番でも特別扱いはしない。野村監督は春季キャンプでの栗原について「(今季は)結果を出していないわけだから、早く仕上げてもらってオープン戦に出てもらう。キャンプインの日に伝えようと思っている」とキッパリ。自らの手でポジションをつかみ取れと言わんばかりに、ゲキを飛ばした。
14年は、今年と同様に2月1日に日南でキャンプイン。そして19日間のサバイバルレースを終えると、沖縄へ移動。その後、22日の阪神とのオープン戦(コザス)を皮切りに、韓国球団との練習試合を含め5試合の実戦を予定している。
毎年、この時期のメンバーは若鯉や1軍当落選上選手で構成される。石原や梵らは不参加となる見込みだ。栗原もこれまでの実績や年齢を考慮すれば、沖縄行きを免除されてもいい。だが「本人も自分の成績を分かっていると思う」。昨年手術した右肘の影響もあり、24試合の出場で打率・203。本塁打ゼロに終わった今季の成績では、特別扱いするわけにはいかない。
一方、栗原本人は巻き返しに手応えを感じている。シーズン後には、右肘の違和感は取れた。「自分の思っている打撃ができるようになってきた。ずれていた打つポイントが合い始めた」と納得のいくスイングに笑みをのぞかせていた。
一塁のレギュラー候補で最右翼は、今季に途中加入したキラだが、「普通にやれば負けない」と自信を見せた。
野村監督は「(実戦で)打って結果を出してもらわないと困る選手。(今季の不振を)克服してはい上がってきてほしい」とかつての主軸の復活に期待を寄せた。23年ぶりの優勝を目指す来季。栗原がゼロからスタートする。