堂林 来季の三塁レギュラーは白紙…

 広島の野村謙二郎監督(47)が堂林翔太内野手(22)の三塁レギュラーを白紙にしていることが30日、分かった。今季は開幕三塁でスタメン出場した堂林だが、昨季の成績を下回る大不振。三塁の定位置を剥奪された来季は、外野など複数の守備位置を挑戦しながら競争を勝ち抜かなければならない。

 堂林にとって、来季は試練の1年になりそうだ。野村監督は来年の三塁手の起用法について、「今年と同じように結果を出した選手を使おうと思っている」と話した。

 大ブレークした昨季は開幕から三塁のレギュラーを奪った。飛躍を目指した今季も開幕から三塁でスタメン出場したが、結果が伴わなかった。105試合の出場で、打率・217、6本塁打、41打点。飛躍どころかすべて昨年より下回った。

 しかも8月に死球で左手中指を骨折して離脱。抜けた穴に木村や小窪が入り、CSに導く活躍を見せた。

 本来ならばチーム屈指の長打力を持つ堂林が三塁に固定されるのが理想。ただ今年の状態では誰が見ても来年の開幕スタメンを確約できるはずがない。

 チームの未来を背負うスター候補として育成してきた指揮官としても苦渋の思いだ。「堂林のサードのポジションには期待している。頑張ってやっているのは分かるが、レギュラーになるためにも結果を出さなければいけない。本人はもがき苦しんでいると思う」。愛弟子の心情を察しながら、チームが勝つためには鬼にならざるを得ないのが本音だ。

 堂林は試合に出るために、三塁以外の守備位置をこなさなければならない。今秋のキャンプでも守った外野は、その候補の一つだ。野村監督は「本来ならば三塁で守って打てればいいが、外野もこなせるようになれば試合に出られる機会が増えるはず」と説明した。

 もちろん堂林が不動の三塁手になるのが、チームの将来にとっては一番だ。「外野で出場しても、打撃が上がってくればサードのポジションに戻れると思っている」と野村監督。三塁の定位置奪取へ、プリンスがグラウンドでがむしゃらな姿を見せてくるはずだ。

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