永川勝、股関節強化で65試合登板じゃ
広島・永川勝浩投手(33)が6日、1年間フル回転するために股関節強化トレーニングに取り組んでいることを明かした。この日はマツダスタジアムで本格的に始動。股関節を意識したランニングで汗を流した。
誰もいないグラウンドで、下半身をひねりながら黙々と走った。今オフから取り組み始めた“股関節トレ”。「股関節のひねりを意識している。股関節をうまく使って投げるのが今年のテーマなんです」と説明した。
昨年は開幕直後に右手中指の腱鞘炎で離脱した。しかし復帰後は貴重なリリーフとしてフル回転。初のCSに導く原動力になったが、「股関節を使えていない」と感じていた。そこでシーズン後は専門家の元へ足を運び、股関節の強化方法を学んだという。
まだ始めたばかりの股関節トレ。それでも「体に浸透すれば今まで以上の力を発揮できる。スピードアップや制球力、ケガ防止にも効果はある」と力強く言い切った。
復活したとはいえ、昨年は29試合の登板にとどまった。自己最多登板は06年の65試合。「1年間ケガしなければ、それくらいは行く。たくさん投げたい」。股関節強化でパワーアップしたベテラン右腕が、23年ぶりの優勝のためにフル回転する。