鯉ドラ4西原、開幕1軍へ“家族断ち”
広島のドラフト4位、西原圭大投手(25)=ニチダイ=が9日、苦渋の“家族断ち”で開幕1軍を目指すことを明かした。この日は廿日市市の大野寮に単身入寮。自らを野球一色の環境に追い込むため、昨年10月に生まれた第1子の長男・隼誠君の写真をあえて持参しなかった。
寮の部屋に持ち込んだのは野球関係のものばかりだ。「特別なものは一切持ってきていない。野球に必要なものだけ。余計なものがあると無駄なことを考えてしまう。野球に専念したい」。真剣なまなざしで力強く語った。
ただ、後ろ髪を引かれる思いだったのは、子供の写真だ。現在3カ月の隼誠君を溺愛する西原だが、入寮に当たって写真持参を自粛。その理由は「写真を見ると会いたくなってさみしくなる」。携帯電話も新品に替えたばかりで、子供の写真は入っていないという。
4月には家族と広島市内で暮らす予定。それまで滋賀県に住む家族と会えない可能性が高いが、「4月までは子供の写真を見ずに頑張ります」と無理やり、笑い飛ばした。
10日からは新人合同自主トレが始まり、2月にはキャンプが待っている。「早くマツダスタジアムで投げられるようになりたい」。開幕1軍入りの切符を勝ち取り、愛する家族を広島で迎え入れる。