菊池、全試合出場&出塁率アップじゃ!

 広島の菊池涼介内野手(23)が11日、「全試合出場&出塁率アップ」を今季の公約に掲げた。この日は静岡県伊豆市内で、8日から久本、戸田、庄司らと行っている自主トレを公開。今回の自主トレで1年間を乗り切る体力を強化し、昨季3試合足りなかった全試合出場達成することを宣言。さらにチームを優勝へ導くために「三振減、四球増」で出塁率アップも目指す。

 視線は上を向いていた。二塁のレギュラーの座を手にし、ゴールデングラブを獲得。昨季、大ブレークした菊池だが、満足した気持ちはさらさらなかった。

 「141で、あと三つ足りなかったので…。試合に出られなかったのは、調子が悪かったのもあったので、(調子の)波の幅を広げないようにしないといけない」

 141試合に出場し、攻守でカープを支えたが、出場できなかった3試合の悔しさの方が大きかった。全試合出場するために何をすればいいのか。出した結論は「何でもいいから塁に出る」だった。

 安打で出塁するのが理想だが、「(昨季の打率)・247だったから・250が最低限だけど…数字は分からない」と言葉を濁した。それよりも出塁率を上げる方法として考えているのが、三振を減らして四球を増やすことだった。

 実は昨季の菊池の四球数は38個でリーグ22番目。逆に多かったのは三振数で、リーグ2位の121個。「三振を減らして四球を取れるようにしたい。三振を四球に変えるくらいにしたい」。考えは単純明快だった。

 今季も打順は2番の可能性が高い。クリーンアップにつなぐ役割を担うが、出塁率が上がれば当然、得点力も上がる。2番打者として三振が最悪な結果であることは理解しているだけに「三振減、四球増」は成し遂げなければいけない課題だ。

 ただ消極的な打撃をするつもりはない。都内で開催された5日のイベントで、以前から親交のあった中日の和田から「思い切りのよさをなくしたらダメだ」とアドバイスされたという。「思い切りがよくないのは自分らしくない。そこをなくさずに挑戦していきたい」。進化した野性児が、今季の野村鯉を先導しそうだ。

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