大瀬良は野村式!2月下旬実戦デビュー
広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が2月下旬に実戦デビューするプランが17日、浮上した。この日、廿日市市の大野練習場で行われている合同自主トレを視察に訪れた山内泰幸投手コーチ(40)が明かしたもので、12年に新人王を獲得した野村祐輔投手(24)と同様のパターンで実戦経験を積ませる方針だ。また18日に初のプルペン入りをすることも決まった。
黄金ルーキー育成法は「野村祐輔方式」だった。この日、初めて大瀬良を視察した山内投手コーチは「体はしっかりしているし、思ったより俊敏に動くね」と声を弾ませると、今後の育成プランを明かした。「実戦は2月下旬か、3月上旬になると思う。野村とか、福井とかみたいになるだろう」。プロ1年目で好成績を挙げた2人の名前を挙げた。
福井の1年目は春季キャンプ中に左太ももを痛めたため、実戦デビューは3月5日のロッテ戦(マツダ)。野村の実戦デビューは2月28日の紅白戦で、初の対外試合は3月4日の中日戦(ナゴヤD)だった。大瀬良もアクシデントがあればデビューが3月にずれ込む可能性はあるが、順調ならば野村と同じ道を進みそうだ。
今年は2月に、オープン戦、練習試合を合わせて5試合が予定されている。野村と同様のパターンとなれば、その中の1試合でデビューする可能性が高い。ただ無理はさせたくないだけに山内投手コーチは「力はあるのは分かっている。まずは打者にどう反応するか」と結果を求めず、プロの世界になじむことを優先させるという。
大瀬良も「それ(実戦)に合わせてやっていきたい」と話しつつも、「肩ができ始めて、自分自身が納得できる球を投げられるようになったら(登板したい気持ちが)出てくると思う」と焦らないつもりだ。
18日には今年初めてブルペンでの投球を行う予定。「今までフォームとかはチェックしているので、マウンドの傾斜に慣れるようにしたい」。球数については「15球ぐらい投げたいけど、それでは満足しないと思うので20くらいかな」と微笑んだ。
いやが上にも期待が膨らむ、大瀬良のデビュー戦。プロの世界でどんな投球を披露するのか。マウンドで躍動する姿が、今から待ち遠しい。