武内、5年目今季こそプロ初星誓う
広島・武内久士投手(26)が17日、廿日市市の大野練習場で行われた合同自主トレに参加し、今年初めてブルペン入りした。下半身を意識した投球フォームで、捕手を立たせ31球を投じた右腕。プロ5年目を迎える今季を前に初勝利を誓った。
鋭いスピンがかかった球が、キャッチャーミットに吸い込まれた。武内は「昨秋にやったことが出せた。仕上がりは良い」と口元を緩めた。
昨秋だ。日南での秋季キャンプには参加せず、大野練習場で青木3軍投手コーチらとフォームの修正に努めた。筋力不足と指摘された内転筋を強化することで、下半身主導のフォームを目指した。
年始は地元・徳島で始動した。内転筋の強化も継続し「上半身に頼らず投げられるようになった。バランスと球の回転が良くなった」。安定した下半身を土台とした投球に手応えを感じた。
今季の目標は明確だ。「1勝したい」。昨季は6月28日の阪神戦(甲子園)で7回1失点と好投したが、代わった救援陣が打ち込まれ白星を逃した。結局、5試合登板で0勝1敗、防御率3・94にとどまった。
大瀬良、九里の加入もあり、開幕ローテ入りのハードルは高い。それでも「成績(結果)を出せると思う」と力を込めた武内。サバイバルレースを勝ち抜き、初勝利を挙げる自信はある。