中田“マエケン金言”でシュート進化
広島・中田廉投手(23)が23日、廿日市市の大野練習場で今年初めてブルペン入りした。合同自主トレ休日だったこの日、捕手を座らせ変化球を交え35球を投げた。4~22日まで、初めて前田健太投手(25)と都内で自主トレ。エースから授かった金言で進化したシュートを武器に、開幕1軍と勝利の方程式入りを狙う。
静まりかえったブルペンに甲高い捕球音が響いた。中田は「初めて傾斜を使って投げた。力まないように体重移動やバランスを意識して、良い球があった」と表情を崩した。
昨年から進化したのがシュートだ。球を受けた中村恒は「去年と全然違う。曲がりは鋭いしキレも良い」と絶賛した。
マエケンと初めての自主トレ。肉体強化を図りながらシュートの握り方や意識を聞いた。背番号「18」はシュートと同じ軌道を描くツーシームを武器とする。「もっと内角を意識して投げろと言われた」。右打者の懐をえぐる球。死球への恐怖心が払拭(ふっしょく)され、より鋭く腕が振れるようになった。
開幕1軍と勝利の方程式入りを目標とする今季。「2月1日からアピールして結果を残したい。新人にも負けられない」と意気込んだ。切れ味鋭いシュートでサバイバルレースを勝ち抜いてみせる。