中村恭ノーモア寝坊!初2軍Cで尻に火
広島の中村恭平投手(24)が25日、今季の目標に「5勝」を掲げ、さらに「寝坊しない」と誓いを立てた。沖縄での自主トレを終え、この日から広島県廿日市の大野練習場で行われている合同自主トレに合流。昨季プロ初勝利をマークした左腕は、4年目の今季こそローテ入りして結果を出すとともに、昨年練習に2度寝坊で遅刻した“汚名”をそそぐことを誓った。
試練の1年が始まった。プロ入り4年目にして、初の春季キャンプ2軍スタート。マイペースの中村恭もさすがに「速攻結果を出して、1軍に上がる」と尻に火が付いた。
即戦力左腕として期待されながら、3年間でわずか1勝。一皮むけるために取り組んだのが、体重増でのパワーアップだ。今オフは「食べるのが苦手」という白飯を、毎食お代わりしたという。さらにウエートトレで筋力をアップし、体重が5キロ増の84キロ。「人生最重量」とうれしそうに笑った。
そして投球フォームも制球力を上げるため、ノーワインドアップに戻した。この日はブルペンで捕手を立たせ25球。「バランスが崩れるので振りかぶるのはやめた」と力説し、「今年は5勝」と力強く言い切った。
生活面でも大きなテーマがある。遅刻をしないことだ。昨季は寝坊で2度も練習に遅刻したが、いずれも前夜の深酒が原因だった。「今年はお酒を控える。あと今まで携帯電話のアラームを使っていたけど、目覚まし時計を買う」と真顔で語った。
チームは先発左腕不足に悩んでいるだけに、中村恭の台頭が待たれるところ。「そろそろやらないとやばい」。今年こそ、眠り続けている才能を発揮させる。