栗原 復活に“吉兆”下半身使えた!
広島・栗原健太内野手(32)が27日、宮崎県日南市での先乗り自主トレで、脚部の筋肉痛に復活の手応えを得ていることを打ち明けた。この日は全体メニューの休養日だったが、天福球場の施設で下半身を中心にトレーニングを実施した。
休日返上で天福球場に姿を見せた栗原は、笑み交じりに「結構張っています」と太ももをさすった。前日までのフリー打撃では、タイミングの取り方を確認するため、フルスイングは行っていない。それでも感じる筋肉痛。「下半身をきっちり使えているから張ってくる」と、歓迎した。
一昨年の5月に右肘を痛め手術を受けた。昨年まで2シーズン、本塁打ゼロ、出場20試合台と低迷。もともと下半身の使い方は意識してきたが「去年は肘のことばかり考えていた」と、打撃不振の一因となった。
キラから一塁の定位置を奪い取る覚悟の今季は、本塁打量産でアピールする構えだ。「(長打は)ちゃんと下半身を使えているかどうか」と話すだけに、この筋肉痛は“吉兆”にほかならない。
この日は球場施設で下半身を中心に約1時間半、トレーニングを実施した。「キャンプに入ると疲れてくる。今のうちにやっておかないと」。土台づくりに余念がない。
野村監督は栗原を2月22日の沖縄市でのオープン戦初戦(対阪神)から、開幕1軍を争う若手とともに出場させる意向を示している。元4番は「試合に出て体を強くしたい。144試合に出ようとしたら、練習だけでは体力がつかない」と前向き。復活への強い意欲に満ちている。