NEW野村祐!新球シュートにフォーム
「広島春季キャンプ」(3日、日南)
野村祐輔投手(24)が3日、今キャンプ2度目のブルペン投球に臨み、“ニュー野村”を披露した。フォームは、昨年までのワインドアップからノーワインドアップに変更。今オフから新たに取り組んでいる新球シュートも初めて試投した。
可能性が広がる新球が、今キャンプ初めてお披露目された。野村が初日以来のブルペン入り。「次、シュートいきます」。2、3球ではあったが、シーズン本番では右打者の内角をえぐることになるボールが、小気味よくミットに収まった。
昨年のシーズン中に、巨人にFA移籍し、シュートを武器にする大竹との会話から思い立ち、今オフに習得を目指してきた。「打者を相手に投げて、反応を見ないと分からない。これからですけど、問題なく投げられている」と、うなずいた。
フォームも変更点があった。昨年までの大きく振りかぶるワインドアップから、この日はグラブを胸の前に置いて始動するノーワインドアップに。「自分の求めるタイミングにするため。このままでシーズンに入る予定です」と説明した。
山内投手コーチはシュートについて「スライダーが生きる」と笑みをのぞかせた。ノーワインドアップに関しても「制球を考えてのこと」と評価。「常に変化しようとする意識は大事だ」と、野村の姿勢を歓迎した。
進化への挑戦を印象づけた36球。野村は「思った通りのフォームで投げられている」と満足感を口にした。次クールからは打者との対戦も始まる。前田、バリントンと先発3本柱の一角を形成する3年目右腕は至って順調だ。