ドラ2九里「一途」生涯カープ宣言!

 「広島春季キャンプ」(5日、日南)

 広島のドラフト2位・九里亜蓮投手(22)=亜大=がキャンプ休日の5日、同1位の大瀬良、同3位の田中とともに宮崎県日南市の「京屋酒造」で酒造りを体験。焼酎ラベルに「一途(いちず)」と記した右腕は、昨季限りで引退した前田智徳氏(42)を引き合いに出し、“生涯カープ”を熱く宣言した。

 休日のお気楽ムードを打ち消す熱さだった。焼酎ラベルに「一途(いちず)」と記した九里は、その理由を問われ「一途カープで頑張りたい。カープで引退した時に、このお酒を飲みたい」と、“生涯カープ”を宣言した。

 昨オフに大竹寛投手が巨人にFA移籍。1990年代から00年代にかけての広島では外国人選手を含め、主力の流出が相次いだ。

 それでも九里は、昨季限りで引退した前田氏の名を挙げ、信念を口にした。「自分が目指すのはカッコイイ男というか、大きな男。前田さんは一途にやってこられてカッコイイ。広島にはこんな自分をドラフトで選んでもらって、野球を続けられる以上、少しでも恩返しをしたい」。1月に広島のテレビ番組で前田本人からインタビューを受け、憧れを強くしたという。

 前日の4日夜は永川勝、久本ら亜大出身の先輩たちと会食。地鶏を食べながら、プロの厳しさ、素晴らしさを耳にした。その中で、カープ一筋24年間、ファンに涙で見送られた前田の生きざまに、一層感銘を受けた。

 将来的に大リーグに挑戦する機会が訪れれば、巨額の契約金、年俸が手に入る可能性もある。それでも「自分はお金ではない。カッコイイ男になりたい」と言い切った。在籍18年で07年に引退した右腕、佐々岡の名前も挙げ、“生涯カープ”へどこまでも熱かった。

 「一途」のラベル入り焼酎は、部屋で飾るか実家に送るかを検討中。「毎年10勝以上コンスタントに結果を残したい。20年間やれる選手になりたい」と誓った。

 20年後なら芋焼酎の賞味期限が切れてしまうことを聞くと「自分が頑張ったと思える日に飲みます」と軌道修正したが、何にせよ、鯉党が歓迎すること間違いなしの熱血宣言。6日からの第2クールを前に、九里の株が上がったのは間違いない。

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