ドラ1大瀬良 J小久保監督に侍の誓い
「広島春季キャンプ」(7日、日南)
広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が、キャンプ視察に訪れた侍ジャパン・小久保裕紀監督(42)に、1年目からの活躍を誓った。昨年11月の侍ジャパン強化試合(台湾)で、アマチュアながらメンバー入り。プロで結果を残し、今年11月に予定されている強化試合でも再び日の丸を背負う構えだ。
表情が自然と緩んだ。吐く息が白い天福球場。侍ジャパン・小久保監督と約3カ月ぶりに再会した大瀬良は、満面の笑みを浮かべた。
まずは力強く握手。小久保監督から「日本を代表するような投手になってほしい。評価は高いが、プレッシャーに感じないようにして頑張れ」とエールを送られた。大瀬良は「アドバイスをいただいて、あらためてそういうことを大事にしたい」と気持ちを新たにした。
小久保監督率いる侍ジャパンは昨年11月、台湾代表と台湾で強化試合を行った。大瀬良はメンバーに選ばれ、第2戦に2番手で登板。2回1安打無失点と好投した。
当時は広島にドラフト1位指名された後とはいえ、まだアマチュアだった。それでも選んでくれた小久保監督に、感謝の思いは強い。激励されれば当然、気合も入る。
この日、キャンプで初めて2日連続でブルペン入りした。だが、その場に小久保監督の姿はなかった。「見てもらえたらうれしかったけど…」。それでも「(1軍で活躍して)たくさん見てもらえる環境をつくりたい。成長したところも。楽しみはとっておいてもらって」。プロ1年目から活躍する姿を見せることを誓った。
ブルペンでは81球を投げた。6球目からはキラが打席に立った。「左打者の内角への球が抜けるかと思ったけど、しっかり投げられた。連投も普段通りに投げられた」。順調な調整を強調した。
シーズンで結果を残せば、再度の侍ジャパン入りが視野に入る。今年11月には強化試合が予定されている。「よりレベルが高いところでやりたい。そのために、今は今を大事にしたい」。大きな目標に向かって、着実に歩みを進める。