栗原の長打力健在!キラに負けん
「広島紅白戦、白組9-4紅組」(9日、天福)
広島・栗原健太内野手(32)が復活へ猛アピールだ。紅白戦に出場し、3打数2安打、2打点。安打はいずれも二塁打で、長打力が健在であることを示した。
初の実戦だが、悠長に調整だとは言ってられない。1打席目から集中力は高かった。一回2死走者なしで、左腕の戸田から左翼線を破る適時二塁打。結果が重要な栗原にとって、今季“初安打”で気持ちが楽になった。
三回には2死一、二塁の好機で打席が回ってきた。今度は小野の直球を強振。左中間へはじき返す、走者一掃の適時二塁打だ。「2打席目の安打の方が感触はよかった。(2ボールと)打者有利のカウントだったしね。いつも余裕を持って打ちたい。でもいい結果が出てよかった」と笑った。
一塁のライバルであるキラに勝つためには打つしかない。野村監督は栗原の打撃に「実戦でいい形を出してくれた。もともと力を持っている選手。ブランクを感じさせない打撃だった」と評価した。
キラも紅白戦に出場し、2打数無安打に終わったが、こちらは調整段階。この日は順調に打撃が仕上がっていることを首脳陣に印象づけた栗原だが、「まだまだこれから」と浮かれる様子はない。レギュラー奪回への厳しい戦いは、始まったばかりだ。