マエケン新球スプリット落ちた!
「広島春季キャンプ」(21日、沖縄)
広島の前田健太投手(25)が21日、フリー打撃に初登板した。広瀬と丸に対して計46球を投げ、新球スプリットも試投。初めて打者に投じた新球に、丸や広瀬は口をそろえて「落ちた」と太鼓判を押した。
2人に5、6球しか見せなかった新球スプリット。完全に落ちずに抜ける球もあり、前田は「ちょっと抜けていたし、あまりよくなかった。まだまだです」と未完成であることを強調した。
しかし、対戦した打者の反応は違った。広瀬は「1球は高めに浮いたけど、もう1球はスッと落ちたね」とうなった。丸に至っては「スピードがあって落ちていた。あれが決まれば今以上に幅が出ると思う」と絶賛した。
シーズン本番に間に合うように、今後も練習で精度を上げていく。「ブルペンで100%に近づけていきたい。まだ(開幕まで)時間はあるので」。確かな自信を見せた。
この日から温暖な沖縄にキャンプ地が変わり、実戦モードに入る。24日にはシート打撃に登板する予定。「暖かいので早めに仕上がる。いろいろ試しながらオープン戦の中で(肩を)つくっていきたい」。エースの頭の中には、開幕までの青写真が描かれつつあるようだ。