野村 2失点も「新球」シュート手応え
「練習試合、日本ハム3‐1広島」(1日、名護)
広島・野村祐輔投手(24)が初の対外試合で新球シュートを試した。1日、練習試合・日本ハム戦(名護)に先発し、2回2失点。制球が安定せず、球数が増えたため予定の3回を投げられなかったが、シュートに手応えをつかんだ。
確かに本来の姿ではなかった。一回に先頭の陽岱鋼に四球を与え、守備の乱れもあり、2失点。二回も1安打1四球とピリッとせず、無失点で切り抜けたが、球数は58球まで増加。「キャンプでやってきたことを出せなくて残念ですね」と淡々と振り返った。
ただこの日は新球シュートを試すのが大きなテーマだった。「右打者の内角はほとんどシュート」と多投したそうで、大引から三振を奪い、陽岱鋼からファウルを取った。左打者にも試し、稲葉には中前打を浴びた。
まだ習得中のため、悲観はしていない。「打たれた球もあるし、ファウルや空振りにした球もあった。精度を上げて、開幕までしっかりしていきたい」と前を向いた。
昨季自身初の2ケタ勝利をマークし、今季はさらなる飛躍を目指している。開幕ローテが確定的な野村にとって、結果は関係ない。「次に機会があればしっかり抑えたい」。開幕には新球を自分のものにし、成長した姿を見せればいいだけだ。