マエケン初実戦でいきなり151キロ!

 「広島紅白戦、紅組5‐13白組」(3日、コザしんきん)

 前田健太投手(25)が3日、紅白戦で今年初の実戦登板。紅組先発で2回7安打4失点だったが、直球は最速151キロ。新球スプリットも試投した。28日の開幕投手(対中日、ナゴヤドーム)が決定済みのエース。順調な仕上がりに笑顔でキャンプを打ち上げた。

 スコアボードの数値を見て思わず、目を疑った。表示された数字は151キロ。今年初の実戦登板でたたき出した球速に、前田自身も驚きを隠せなかった。

 「ビックリ。正直、7~8割くらい(の力)で投げていたら(151キロが)出ていた。パワーが付いちゃったのかな」

 初回1死一塁。キラを迎えた場面だ。1ボール2ストライクからの4球目。ゆったりとしたフォームから振り抜いた右腕が、その表示をたたき出した。

 自己最速は昨年8月27日のDeNA戦(マツダ)で記録した153キロ。それにあと2キロと迫った。実戦初登板、さらに調整段階のこの時期にマークしたのだから末恐ろしい。

 そして直球は常時140キロ中盤以上。148~9キロは5球を数えた。「感触は悪くない。でも今(球速が)出過ぎるのは気持ち良くない」。苦笑いするほど好調ぶりだ。

 昨オフに取り組んだ成果が現れた。「パワーアップ」をテーマに臨んだ自主トレ。都内の施設で筋力トレで肉体改造を図った。体重は昨年と同じ81キロだが、より筋力が増え、力強さが備わった。

 今キャンプでは新球スプリットに注目が集まった。だが投球の軸は直球だ。今後は「状態を上げていったときにどれくらい(球速が)出るかが大事」とさらに磨きをかける。

 この日は2回7安打4失点。球種を制限し、宝刀スライダーを封印。代わりにスプリットを試した。「いい面も悪い面も出た」。それでも初回1死一塁では木村を141キロのスプリットで併殺打に仕留めた。対戦した堂林は「直球の軌道で落ちた。すごく嫌な球だった」と舌を巻いた。

 今後は、週末のオープン戦に登板しながら、28日の開幕戦に向けて調整する。「残り1カ月をしっかりと調整していきたい」。充実感いっぱいで締めくくったキャンプ。進化したエースが2年ぶり4度目の大役へ向け、いよいよ戦闘モードに入った。

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