田中1号、堂林3安打!鯉三塁争い火花

 「オープン戦、広島4-6ヤクルト」(8日、福山)

 三塁のレギュラー争いが熱くなってきた。広島のドラフト3位・田中広輔内野手(24)=JR東日本=がオープン戦1号ソロを放つと、堂林翔太内野手(22)も負けじと3安打1打点と猛アピール。3月28日の中日との開幕戦(ナゴヤドーム)で三塁を守っているのは、果たして田中か、堂林か。三塁の座を争う2人の若鯉の戦いは続く。

 熱い火花が散ったのは八回の攻撃だった。まず強烈なアピールをしたのは、新人の田中だ。途中出場のため、これが第1打席だったが、そんなことは関係ない。山本の外角の直球を力強く捉え、低い弾道で左翼ポール際へ運んだ。

 あらためてパワーを見せつけた“2試合連続アーチ”だった。この日のオープン戦1号ソロは、6日の社会人野球選抜・オール広島との交流戦(マツダ)に続く一発。「しっかり振ることを意識していた。本塁打はたまたま。自分の(打撃)タイプを間違わないようにしないといけない」と笑い飛ばした。九回の第2打席には1死二塁で一塁強襲の適時打を放った。

 高い守備力に加え、非凡な打撃力も見せている田中だが、オンオフの切り替えもできている。春季キャンプ終了直後、休日だった4日には美容院に行き、人生初のパーマに挑戦。「社会人ではパーマはダメだったので、憧れでした。ふんわり感がいい」と、うれしそうに髪をなでた。

 そんな赤丸急上昇中の新人に負けられないとばかりに、堂林も魅せた。八回の田中の本塁打後、2死一塁の場面で山本の直球を右翼線へ適時三塁打。「いつもならばあの場面でフォークが来るけど、直球が来た。それを右に打てたのはよかった」と満足そうに振り返った。二回の左越え二塁打、四回の左前打と合わせて3安打猛打賞だが、「オープン戦は結果も大事だけど内容も重視している」と気を引き締めた。

 一塁はキラ、二塁は菊池、遊撃は梵で確定的だ。残る三塁を2人は争うことになるが、野村監督は「田中も堂林もいいアピールをしてくれた」と、うれしさを隠しきれない。新井打撃コーチも「調子がいい方を(開幕で)使うと思うが、層が厚くなっている感じがする」と喜んだ。開幕まで約3週間、田中と堂林の熱いバトルがグラウンドで繰り広げられる。

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