ドラ2九里 開幕ローテ大前進3回0封
「オープン戦、広島8-6ヤクルト」(9日、マツダ)
開幕ローテ入りへ大きく前進した。ドラフト2位の九里(亜大)が五回から3回を無安打無失点。初のマツダスタジアムでの登板で堂々とした投球を披露した新人右腕だが、「2死から2つ四球を出したのは課題。修正しないといけない」と浮かれるどころか、逆に自らに反省を促した。
確かに変化球が抜ける場面も多く、持ち味の制球力は安定していなかった。「バランスがよくなかったし、フォームに力が入っていた」。結果を出したいという思いが強く出たのが原因だった。
それでも必死に自分を鼓舞して投げた。登板中、マウンドで「こういうのじゃない、こういうのじゃない」とつぶやいたという。「口に出せば行動に出さないといけないので。自分に念じて、自分に言い聞かせた」と“つぶやき”の真意を説明した。
悪いなりに結果は出した。2月25日・DeNA戦(コザしんきん)の3回1失点、3月1日・日本ハム戦(名護)の2回2/3無失点に続き、これで3試合連続の好投。野村監督も「少ない球数でテンポもいい。評価しないといけない」と絶賛した。
次回は2軍の教育リーグで先発する予定の九里。「決めるのは自分じゃない。結果を出さないといけない」と油断はないが、開幕ローテの目標をクリアできる可能性は高い。