「オープン戦、オリックス３‐７広島」（１１日、京セラ）

　プロ６年目で初の開幕１軍へ、また一歩前進した。広島・中田が２回を無安打無失点と好投。猛アピールに成功だ。

　八回から登板。先頭の縞田を遊直に打ち取ると勢いに乗った。この回をわずか１０球で終わらせた。九回も高橋、伊藤、川端を手玉に取った。「直球が引っかかってしまった。内容は良くなかった」。それでも打者６人を完全に封じた。

　これでオープン戦と練習試合を合わせ４試合に登板。打者１８人と対戦し、いまだ無安打だ。野村監督は「（中田）廉が一番良かったと書いておいて」と高く評価した。

　エースの言葉が力になった。昨オフの自主トレで初めて前田と練習を共にした。「力はある。お前は気持ちだけ」。その一言で、自信を持ってマウンドに上がれるようになった。

　救援陣は一岡、横山、永川勝、ミコライオが開幕１軍当確だ。「負けたくない気持ちがある。これからも結果を求めていきたい」。初の開幕１軍へ、突き進む。