野村祐に“おかわり指令”ホロ苦初登板
「オープン戦、オリックス3‐7広島」(11日、京セラ)
広島4本柱の一角・野村が、野村監督から“おかわり指令”を受けた。予定の4回を投げ終えた後、指揮官から命じられて、ブルペンで投球練習した。
オープン戦初登板は歯がゆさが残った。初回1死二塁でT‐岡田に先制2ランを被弾。「制球が良くなかった」と、真ん中の129キロ直球を簡単に運ばれた。二回以降は無失点で切り抜けたが、毎回安打を浴びた。4回5安打2失点と苦戦。持ち味の制球力は影を潜め、直球のキレも欠いた。
今年初の対外試合、1日の日本ハムとの練習試合(名護)は2回3安打2失点。2戦連続で結果を出せなかった。野村監督は「打たれたというよりも腕の振りやフォームのバランスが悪かった。修正しないといけない」と、ブルペン入りさせた意図を説明した。
野村も修正点は自覚している。「悪い所ははっきりしている。次は試合中にフォームの修正ができるようにしたい」と反省した。
収穫もあった。新球のシュートだ。二回1死二塁で伊藤を135キロのシュートで左飛に打ち取った。右打者を詰まらせる投球ができた。「バットの芯を外せた。良かった」と初めて頬が緩んだ。
前田、バリントン、大瀬良とともに、開幕ローテ入りが確定的な背番号「19」。次回登板では、周囲を安心させる投球を見せてほしい。