ドラ1大瀬良「直球で」マートンK斬り
「オープン戦、阪神4-6広島」(12日、甲子園)
ドラフト1位・大瀬良(九州共立大)が先発し、5回7安打3失点(自責2)と粘投。最速147キロだった直球の威力に、手応えをつかんだ。
五回、3点目を許し、なお無死二塁でマートンと対戦。フルカウントから外角直球で空振り三振に抑えた。福留の適時二塁打を除けば、安打はすべてカットボール。課題も残ったが「直球で差し込めた。指のかかりも良かった」と納得できた。
3回4失点だった2月28日・韓国KIA戦(コザしんきん)から、投球時にゆっくり左足を上げて軸足に体重をかけ、プレートをより強く蹴るように修正。早速効果が表れた。
野村監督も「彼の武器は直球。球速よりも打者は速く感じるのでは。順調に来ている」とうなずいた。前田、バリントン、野村に次ぐ先発4番手の評価は揺らぎない。
長崎日大3年の夏以来となる聖地。「余裕を持って周りが見えた。楽しく投げられた」。当時は初戦敗退だったが、オープン戦とはいえ勝利投手となった。
試合前練習中、グラウンドでの投手ミーティングに参加せず昼食をとっていた。「全然知らなくて、のんきにご飯を食べていました」と、頭をかいて豪快に笑った。この神経のずぶとさも大物を予感させる。