野村監督決めた!鯉開幕ダッシュローテ

 広島の野村謙二郎監督(47)が17日、開幕ローテを固めたことを明らかにした。前田健太投手(25)、ブライアン・バリントン投手(33)、野村祐輔投手(24)、ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)=九州共立大、同2位の九里亜蓮投手(22)=亜大、今井啓介投手(26)の6人でローテを編成し、前田、バリントン、野村は中5日で回す方針だ。

 23年ぶりの優勝へ、指揮官の腹は固まった。横浜スタジアムでの全体練習。先発候補の投手が打撃練習を行っていた。そこにいたのは、前田、バリントン、野村、大瀬良、九里、今井の6人だが、野村監督は「その投手が開幕ローテ?だいたいそう思ってもらって、いいじゃないかな」とほほえんだ。

 開幕ローテは6人でスタートする。ただ「マエケンは中5日もある」と3月28日の中日(ナゴヤ)との開幕戦後、中5日で4月3日のヤクルト戦(マツダ)で登板させることを示唆。これまで6人の先発陣を中6日で投げさせるプランも脳裏にあったが、エースの前田を多く投げさせ、スタートダッシュを狙うことに決めたもようだ。

 山内投手コーチも指揮官を後押しする。「いいスタートを切りたいからね。いい投手を数多く投げさせたいというのはあるよ」。昨年15勝の前田以外に、同11勝のバリントンや同12勝の野村も中5日で起用したい意向だ。

 前田自身も中6日よりも中5日で投げることに賛同している。「ずっとそうやって(中5日)きたし、今年だけのことじゃない」ときっぱり。「チームが勝つためにも自分が多く投げた方がいい。後ろ(中継ぎ陣)にはいい投手がいるし、(中6日で)完投するより中5日で回した方がいいと思う。僕の中では中5日が基本」と力強く語った。

 大瀬良と九里については、間隔をあけて投げさせる方針だ。「新人には無理をさせたくない」と山内投手コーチ。2人は中6日で起用され、谷間には今井を筆頭に篠田、福井らを挟む可能性が高い。

 今季の野村鯉も投手力が命運を握るのは間違いない。「いい出だしをしたい。あとは選手を信じる」と言い切った指揮官。リーグ屈指の戦力を誇る投手陣が、その力を開幕から見せつける。

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