エルド“恐怖の7番弾”打率低迷も順調
「オープン戦、西武2‐3広島」(19日、西武ド)
今季の鯉打線には“恐怖の7番”がいる。それをまざまざと見せつけたのが、2点を追う七回だ。1死走者なしで、エルドレッドが岡本篤が投げたボール気味の直球を捉えた。打球はグングン伸び、バックスクリーンを直撃。オープン戦1号は圧巻の打球だった。
パワー全開の一振りに満足そうだった。「その前の悪い球(スライダー)に手を出してしまったので、次は打てる球を打とうと心掛けた。ボール球だと思うけど、うまく拾うことができたよ」と声を弾ませた。
この日の打線は「対左投手用」で、右打者と左打者をジグザグに組んだ。堂林の調子がいいこともあり、エルドレッドの打順は7番。決して納得はいっていないはずだが「打順は何番でも変わりない。投げてくる球は何番でも一緒」とさらり。野村監督も「7番にするのは本意ではないけど、7番にいたら相手も気持ち悪いはず」とにやりと笑った。
ここまで打率は・269と低迷している。それでもエルドレッドは「オープン戦の数字は公式には残らない。質のいい打撃を積み重ねるだけ」と気にしていない。「すべて順調。オープン戦残り3試合をしっかり戦って課題をこなしていきたい」。恐怖の7番が開幕にきっちり照準を合わせてきた。