大瀬良、次はオレの番!九里初星で発奮
広島のドラフト1位・大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が記録の扉を開く。2日・ヤクルト戦(マツダ)でデビューする黄金右腕は31日、ひと足先に29日の中日戦でプロ初勝利を挙げたドラフト2位・九里亜蓮投手(22)=亜大=に続くことを誓った。同一チームの新人2人が、初登板初先発勝利を挙げれば、セ・リーグでは1960年の巨人以来、54年ぶりとなる。
初陣へ準備は整った。大瀬良はブルペンで54球を投じ「感触はいい。この感じでいこうと思う」と、落ち着いた様子で話した。2日・ヤクルト戦へ、自然体で臨むつもりだ。
同期から刺激を受けた。中日戦で先発し、6回1失点で勝利投手になった九里。その投球を大瀬良はナゴヤドームのロッカールームで見届けた。「次は自分の番。しっかり勝って、次につなげたい。ルーキー2人が先発ローテに入っているので、お互い刺激し合って、勝てばチームのためになる」。冷静な口調に、手応えを含ませた。
同一チームの新人2人が初登板初先発勝利を挙げれば、セ・リーグでは1960年の巨人(堀本律雄と青木宥明)以来で、広島では球団史上初となる。
オープン戦は3試合に先発し1勝、防御率1・38。大瀬良は「オープン戦では変な投球をしたら、周りに何を言われるか分からない、と考えた。でも今は勝つことだけを考えている」。ブルペン入りは大学時代と同じ2、3日前に2度入る方針だったが「キャッチボールでしっかり投げたので」と、2日前に1度入るだけにした。
ヤクルト戦では親戚、知人ら約30人が応援に駆けつける予定。「チームのためにやるだけです」。本拠地でデビューを飾り、九里とともに新たな歴史をつくる。