梵弾で2戦連続サヨナラ!首位キープ
「広島2‐1DeNA」(4日、マツダ)
強いぞ!強いぞカープ!広島は梵英心内野手(33)のサヨナラ本塁打でDeNAに勝利し3連勝。首位タイをキープした。1‐1の延長十一回、先頭打者で左翼2階席に飛び込む特大の一発。2日のヤクルト戦でも堂林のソロでサヨナラ勝ちした。2試合連続でのサヨナラ勝利は、2010年4月16、17日(いずれも中日戦)以来、4年ぶりとなった。
左翼方向へ伸びる白球に勝利を確信した。梵が感情を爆発させる。「(頭の中が)真っ白になった」。一塁手前で力強く右拳を天に突き上げた。笑顔でゆっくりとダイヤモンドを一周した。
「めちゃくちゃな打ち方をしてしまった。どう打ったかわからない。とにかくバットに当てれば何かが起きると思っていた」
1‐1の延長十一回。先頭で打席に立った。菊地の初球。外角125キロのカットボールをコンパクトに振り抜いた。
勝利を信じる鯉党の願いにも押された白球。美しい放物線を描き、左翼2階席へ飛び込んだ。「まだ(本塁打を打つ)力があるのかな。(サヨナラ打は)記憶にない。最高の結果。一生の記念になった」
2日のヤクルト戦。3‐3の延長十二回に堂林が右翼席へサヨナラソロを放った。2試合連続サヨナラ勝利は、10年4月16、17日(いずれも中日戦)以来、4年ぶりの激勝だ。
好投する投手陣に応えたかった。先発した篠田が7回1失点。救援した一岡、ミコライオ、永川勝、中田もスコアボードに「0」を刻み続けた。「野手が頑張らないといけない」。燃えていた。
若手の台頭が刺激になっている。今年で34歳。選手会長にも就いた。丸、菊池、堂林、前田、野村…。年下の選手が大半を占める。「グラウンドに出れば(年齢は)関係ない」。それでも要所で声をかけナインを引っ張る姿が印象的だ。「若い力は必要。(ベテランと若手の)力がミックスされればいいチームになる」。チームリーダーとしての自覚は十分だ。
開幕から6試合を5勝1敗。延長戦3試合はいずれも白星をもぎ取った。「接戦で勝てばチームは乗っていく。この勢いを止めないように頑張りたい」。23年ぶりの歓喜を目指し、ひたすらに真っすぐ、その道を突き進む。