ニュー篠田がリベンG!粘り強く2勝目
「広島7‐3巨人」(25日、マツダ)
崩れそうで崩れなかった。巨人の強力打線の重圧に耐え、広島・篠田が自身2連勝をマークした。本拠地のお立ち台にも上がり、喜びも倍増。「粘り強く投げることができました」と2万8000人を超す大観衆に胸を張った。
順調な立ち上がりだったが、1‐0の三回に試練が待っていた。1死一塁から3連打を浴びるなどで3失点。一気に逆転されたが、すぐに切り替えた。「ヒット性は多くない。たまたま野手の間にゴロが抜けたりしただけ」。気持ちを落ち着け、四回以降は無失点に抑えた。
この日は自分にハードルを課した。黒星を喫した10日の巨人戦(東京ドーム)では5回2/3を投げ、坂本に被弾するなど3失点。「前回よりも長い回を投げる。本塁打にも気をつける」。低めを徹底した投球で、そのハードルをクリアした。
今季の篠田を支えるのがツーシームだ。昨季までも投げることはあったが、「投球の幅を広げたい」という思いで、今季から主力の球種にしている。「今日もツーシームを多く投げた。右打者に効いていたと思う」と頬を緩めた。
野村監督は「篠田が踏ん張ってくれた。今日は“ニュー篠田”を見せてくれた」とご満悦。山内投手コーチも「投球内容は合格点」と称賛。復活した左腕がこれからもチームの快進撃を支える。