「ウエスタン、広島１０‐１中日」（１６日、マツダ）

　２軍調整中の広島・野村祐輔投手（２４）が、ウエスタン・リーグ中日戦に出場選手登録を抹消後、初先発。８回６安打無四球１失点と好投した。フォームの修正に成功し取り戻した制球力。１軍復帰へ向け準備は整った。

　初回を無失点発進。二回に１失点した。それでも三回以降は散発２安打。四球もなく低めに球を集めた。打たせて取る投球に「自分の持ち味が出せた」と納得の１１４球だ。

　開幕から４試合で３勝。しかし４月３０日の阪神戦（甲子園）で３回１０安打８失点と大炎上。１日に選手登録を抹消された。

　抹消後は大野練習場でフォーム修正。「動きが悪かった」という左股関節がスムーズに動くようにするなど下半身を鍛えた。投球後に、体が一塁側に流れる悪癖がなくなり「いい時のフォーム」と手応えをつかんだ。

　「早く１軍で投げたい」と目を輝かせる。首位を走る野村鯉。先発４本柱の一角の復活は、その座をさらに強固な物とする。