篠田“因縁”SB打線封じで快幕じゃ
交流戦の“開幕投手”を務める広島・篠田純平投手(29)が19日、交流戦初勝利を誓った。過去、8試合に登板し0勝2敗。鬼門を突破し、チームをさらに上昇気流に乗せる。
静かに闘志を燃やした。ヤフオクドームで最終調整を終えた篠田は「粘り強く投げていきたい」。短い言葉に力を込めた。
昨年、一昨年と交流戦の登板はない。「5月にあまり1軍にいなかったから」。最後の登板は11年5月18日のソフトバンク戦(ヤフド)。3回6安打7失点でKOされた試合だ。
3年ぶりの登板。“因縁”の相手に立ち向かう。2位のソフトバンクはリーグでチーム打率、得点ともトップ。強力打線が持ち味だ。それでも「特別意識することはない」とサラリと言った。
すでに3勝。テーマとする低めへの制球がさえ「ゴロアウトが増えている」。白星も付く好結果が継続している。その積み重ねが自信につながっている。
10日に出場選手登録を抹消された。調整登板した14日、ソフトバンク3軍との練習試合で3回無安打無失点と好投。準備は万全だ。
「(交流戦は)節目と言われるけどシーズンは一緒。いつも通り投げるだけ」。試合と同様にポーカーフェースを貫いた。その変わらない姿勢が頼もしい。