篠田粘った…右足打球直撃も続投志願
「交流戦、ソフトバンク6-3広島」(20日、ヤフオク)
しっかりと前を見つめバスへ歩いた。4回2失点で3敗目を喫した。それでも「イメージ通りにアウトは取れた」。持ち味とする粘りの投球ができた自負が、広島・篠田にはあった。
初回は三者凡退の好スタートも、二回にアクシデントに襲われた。先頭の李大浩の打球が右足甲を直撃。グラウンドに倒れ込んだ。ベンチへ下がり治療を受けた。だが「最初から行けると思っていた」。続投を志願し、再びマウンドに上がった。
2死三塁から柳田に左前適時打を浴び、先制点を献上した。0‐1の三回は、内川のバックスクリーンへのソロで2点目を失った。それでも四回は無失点で切り抜けた。
「点を取りに行った」と野村監督。0‐2の五回2死一、三塁で打席が回り、代打を送られた。4回2失点。指揮官は「アクシデントがなければもう少し投げられたと思う。でも粘ってくれた」と評価した。
3年ぶりの交流戦で、交流戦初白星は挙げられなかった。だが、この日の投球に「レベルの高い打者が多い中で自分の投球ができた。低めに投げられた」と胸を張った。
強力鷹打線に気後れすることなく左腕を振った。快進撃を続ける野村鯉。その一翼を担うに左腕にとって、大きな自信を手にしたマウンドになった。