マエケン、金子に負けた…鯉初の3連敗

 「交流戦、オリックス3‐1広島」(23日、ほっと)

 エース対決に敗れた。広島・前田健太投手(26)は7回を5安打3失点。オリックス・金子千尋投手(30)に投げ負けて、3敗目を喫した。チームは今季初の3連敗。交流戦の開幕3連敗は球団史上初となった。交流戦は野村政権下で4年連続負け越し中の“鬼門”。その重圧が、首位を走るチームに試練を与えている。

 打球が丸の頭上を越えていった。前田は「うわっ」とつぶやき、天を仰いだ。首を振ってうなだれた。0‐2の七回2死二塁、投手の金子に中越え適時二塁打を許し、3点目を献上。「油断してたわけではない。完全に失投」。直後に代打を送られた。7回5安打3失点(自責2)で、3敗目を喫した。

 エースが「楽しみ」と、胸を躍らせていた金子との初対決。ツインズ、レンジャーズ、カブス、アスレチックスとメジャー4球団の関係者も視察に訪れた。注目度が高まる中、不運な失点が続いた。

 初回、1死から二塁・菊池が打球をはじく失策。続くヘルマンの左線二塁打で二、三塁とされ、糸井の浅い左飛で三塁走者が生還した。四回無死一塁では、糸井の打球に中堅・丸が追いついたが、ジャンプしながら出したグラブに、打球を当ててこぼした(記録は二塁打)。その間に一塁走者が生還した。

 自責点ではないが、これで初回は4試合連続失点。右腕は「(守りは)気にしたらきりがない。抑えないといけない。立ち上がりも気にはしていない。でも負けは負け」と潔く敗戦を受け入れた。

 野村監督は「ミスが失点に直結してしまっている。それをはね返せないのが現状」と嘆いた。高守備走塁コーチは「丸はフェンスが気になったようだ。菊池も前に出たのはいいが、バウンドが合わせられなかった」と指摘。丸は「結果がすべて」と、うつむいた。

 打球を右太もも内側に受けて途中交代した、17日・巨人戦の影響は感じさせなかった前田。山内投手コーチが「らしくない」と評価するように、能力を発揮できてはいない。それでも右腕は「前回より感触は良くなっている」と、前を向いた。

 チームは今季初の3連敗。交流戦でも球団初の開幕3連敗となった。前田は以前に「これまで交流戦で大きく負け越すとガタガタと来た」と危惧する一方、「今年は悪い流れが続かない雰囲気がある」とも話していた。24日の先発はドラフト1位・大瀬良。ルーキーの勢いに、連敗ストップを託す。

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