鯉超攻撃的3助っ人「11の2」で完敗
「交流戦、オリックス8‐1広島」(24日、ほっと)
広島連敗脱出への起爆剤にはならなかった。野村鯉は、ロサリオを緊急昇格させて球団史上初の外国人野手3選手を先発出場させたが、オリックス投手陣の前に7安打1得点に抑えられた。
3番にロサリオ、4番エルドレッド、5番キラと超攻撃型クリーンアップを組んだ。試合前に野村監督は「打線の起爆剤で上げた」と話し、ロサリオは初回に期待通り左前打を放った。しかし、打線が機能するどころか守りで試合を壊した。
四回無死二塁から慣れない右翼のロサリオが、伊藤の右前へのゴロを捕球しようとして転倒。三塁で止まりかけた走者がホームを突いた。なおも2死一、二塁からキラが菊池の送球を捕球ミスして大量失点となった。
ロサリオは「ランナーが目に入ったんで、その結果だと思う」という。指揮官は「いろいろやっているんだけど、野手がミスで足を引っ張ってしまった」と試合を振り返った。
当初はDH制のあるホームゲームで3人の外国人野手を起用する予定だった。この日の敗戦で「スタッフとミーティングして、また明日考えます」というにとどめた野村監督。交流戦で14打数1安打と振るわないエルドレッドだが、これまでの快進撃を支えてきたのも事実。3人のうち1人をDHに回し、先発投手のバリントンを加え初の外国人4人先発出場で巻き返しを図る。