丸弾で鯉連勝じゃ!モヤモヤ吹っ飛んだ

 「交流戦、広島6‐2西武」(26日、三次)

 広島・丸佳浩外野手(25)が勝ち越しの7号3ランを放った。2‐2の六回、ウィリアムスのスライダーを右翼席へ放り込んだ。丸が本塁打を放った試合はこれで5連勝。さらに西武戦は一昨年から7連勝となった。交流戦は開幕から4連敗したが、その後2連勝。野村鯉が獅子退治で勢いを取り戻した。

 霧がかかり始めた三次の夜空に快音を響かせた。打球の行方を見届けると、丸がゆっくりとダイヤモンドを一周する。「一番いい結果になった」。2年ぶりに行われた三次での一戦。勝利を決めたのは背番号9の一撃だ。

 2‐2の六回2死一、三塁。丸対策として登板した左腕・ウィリアムスを捉えた。カウント2ボール1ストライクからの4球目。内角高めのスライダーをうまく振り抜いた。

 「真っすぐが速い投手なのでセンターを意識していた。最低でも1点は取りたかった。浮いてきた球を一発で仕留められた」

 三次の鯉党で右翼席は真っ赤に染まっていた。勝利を信じ大声援が送られる中、その期待に応える決勝7号3ランだ。

 「初回にいい形で先制できたけど、その後は思うように点が取れなかったから」。プロ初先発の藤原を一気呵成(かせい)に攻めた。自身の左前打から4連打で2点を先制した。しかし、二回以降は拙攻続き。スコアボードに0が並び、嫌なムードが漂い始めていた。そんな雰囲気を一変させたこん身の一振り。野村監督は「打った丸はすごい」と手放しでたたえた。

 今季、丸が本塁打を放った試合はこれで6勝1敗。チームは3号ソロを放った4月18日のDeNA戦(横浜)から5連勝だ。

 25日から1番で起用されている。交流戦前までは主に3番での出場だった。「DH制が入ってきて、走者がいる場面で打席に立つことが多くなる」。だからといって何も変えることはない。失敗を恐れず積極的にバットを振る‐。「自分のスイングをするだけ」と、そのスタイルを貫く。

 首位で交流戦に突入した。しかしソフトバンク、オリックスに4連敗を喫した。25日に西武を相手に交流戦初勝利し、これで2連勝。対西武の連勝も一昨年から7に伸ばした。

 「交流戦は出だしでつまずいたけど、いい形になってきた。自分も大事な場面で打てたし、自信になった」。パ・リーグの猛者との戦いは続くが、野村鯉をバットで引っ張る。

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